2019年8月1日木曜日

祇園祭はやっぱり灼熱 首都圏から日帰りで見物

 京都の祇園祭。人生で一度ぐらい見てもいいなと思ってた。でも、梅雨末期か明けているこの時期、ただでさえ暑い京都は35度、6度になるのも珍しくなく、熱中症の心配で二の足を踏んでいた。梅雨明けが遅そうな今年、祇園祭のハイライト山鉾巡行のある7月17日については、その4,5日前の天気予報では30度を切っており、今年こそチャンスと出かけることにした。だが、天候は予想外に急回復、いつものような灼熱の山鉾巡行になった。それと、話し声は外国語が日本語を圧倒するという、すごいことにもなっていた。


午前9時前京都着、地下鉄で四条通へ


 山鉾巡行のスタートは午前9時半ごろとネットで知り、ぎりぎり間に合いそうな新横浜午前7時2分発のぞみに乗車、午前9時前に京都駅に着いた。すぐに地下鉄に乗り換え四条駅に向かう。先頭を進む長刀鉾は東西に走る四条通りにいるはずだ。

沿道人混み、前へ進めず


 地上に出ると、日差しはないものの、どんより曇っているわけでもない。おそらく30度近くまで上がってる。目の前を比較的小型の山鉾がいた。さらに東側の八坂神社よりに長刀鉾と見られる山鉾がいたが、沿道の人混みでなかなか前に進むことができない。よく分からないのだが。聞こえる音はコンコンチキチキ、コンチキチンとはちょっと違う感じ。

後方から注連縄切り


 四条通を避け、南に下って迂回して戻ると、目の前に長刀鉾の後ろ姿。その瞬間、長い紐状のものが宙を舞っていた。見物客から「おお」という声が上がる。お稚児さんによる注連縄切りが行われたようだ。注連縄がはられた辺りから東側は八坂神社の神域とされ、そこへ山鉾が入っていくための重要な行事とか。


長刀鉾の辻廻し


 長刀鉾の進行に合わせて、四条通と河原町通の交差場所に向かう。巨大な山鉾が90度回転する「辻廻し」が行われる山鉾巡行一番の見所だ。。カメラの望遠レンズでお稚児さんの顔を見る。真っ白に塗られた顔。当然ながら、男の子だろう。


準備にたっぷり、回転は一瞬


 マルイの前のほか、四つ角のそれぞれ人でごった返している。動画や写真を撮ろうと思うのだが、自撮り棒がむくむく上がってきて邪魔なこと。それに人いきれも加わって暑い。しばらく暑さから逃れようとマルイの入り口を見たら、開店は10時半。まだしばらく時間がある。

 よく見えないまま、長刀鉾を見てると、オオオと歓声。45度ぐらい回転した。車輪の方でごそごそやっているみたいだけど、何にも見えない。しばらく見ていると、回転させる直前、山鉾の前に乗っている人が、扇子を開いてあおっている姿が見えた。そうか、彼らの動きを見ていれば、次のことが予想できるのか。再びオオオの声で、90度まで進んだ。四条通の西行きを見ると、何台もの山鉾が順番を待っている姿が見えた。辻廻しにかなりの時間を要するため、進むことができないのだ。

それにしても暑い


 暑さに耐えきれなくなったため、四条通を抜け出し、木屋町を北上して四条通から2本北側の御池通での辻廻しを見ることにした。こちらも風がなく暑い。夜の歓楽街で何度も来ているが昼の風景はまた別。店は大半が閉まっている。通りのあちこちに、暑さや疲れで座り込んでいる人たちを見かける。大半が外国人観光客だ。この暑さだし。

御池通でも辻廻し


 歩く途中、高瀬川沿いの土佐藩屋敷跡などの看板を見ながら、御池通に到着する。長刀鉾をはじめ山鉾は四条通から河原町通りを北上、御池通で交差する場所で辻廻しをする。道路幅も広く、通り沿いにある京都市役所前には有料観覧席もある。

 だが日差しが強くなってきて、日向にいるとジリジリする暑さだ。交差点に着いたとき、ちょうど、長刀鉾が辻廻しする場面。交差点の四隅がごった返している。

待ち時間が多い山鉾巡行


 もういいかとあきらめて、河原町通りを北上してくる後続の山鉾を見ることにした。それにしてもゆったりしたものだ。辻廻しがあるため、いずれの山鉾もスピードを出すことができないし、何度も立ち止まっている。かつて博多祇園山笠を見たことがあるが、「タイムを競う」(これもどうかと思うけど)ために猛烈なスピードで駆け抜けていく姿には驚いたもんだ。その点、祇園祭はしゃなりしゃなりだ。中間辺りで見かけた山鉾。お囃子は例のコンコンチキチキ、コンチキシンだった。

 暑さに辛抱できず河原町通り沿いカフェに入った。外では多くの人が巡行を見ている。のんびりした流れ、まあいいやと思った。再びマルイ前に戻る。舟形をした大きな山鉾が直角に曲がるところだった。パンフを見ると、ラストの船鉾だった。


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