2017年4月15日土曜日

Victoria's Secretってなぜ日本にないの?

 若い女性なら知ってるかもしれないけど、米国の大手アパレルメーカーVictoria's Secret(ヴィクトリアズ・シークレット)って、なぜ日本に進出しないんですかねえ。前々、いやもう20年も前から不思議に思っていたんです。男物はないみたいだけど、水着、下着、ドレス、いずれも男心をくすぐるセクシーなデザインばかり。ニューヨーク出張の時にたぶん、フィフスアベニューにあったお店の中に入ったことがありますけどね。一時、英語版の通販カタログとかも取り寄せていたなあ。

 アジア女性こそ似合いそう  

 米国の多くのファッションブランドは1990年代には日本に進出していましたよね。GAPとかあったような気がします。やっぱりサイズの問題なのかなあ。欧州に比べると、米国人向けはでかいからなあ。といっても、米国女性のあのふくよかな体型には決して似合うとは思えないデザイン。日本人などアジア人こそ似合いそうな感じもします。 

進出第1号は羽田の国際線エリア

  少し前、羽田の国際線エリアに初めて日本進出の店舗ができたとの記憶があります。それってかなり特殊な立地。日本国内とは言えませんよね。ホームページを開けると、日本にも送れるようになりましたとか出てきますが、以前から海外通販は可能でした。おまけに言語は英語とフランス語。たぶん、日本をマーケットとは思ってないのでしょう。あのセクシーなVSの水着を着たたくさんの若い女性が海辺を歩く姿はぜひとも見たいんですけどねえ。

2017年4月14日金曜日

ミステリー作家の緒川怜に注目

ミステリー作家の緒川怜に注目

 年間一作程度と寡作ながら、気になってる作家が緒川 怜(おがわさとし)だ。たまたま手にして読んだだけだが、細かい取材に基づく精緻な作りになっていた。少し前、勤務先をやめ、本格執筆活動に入ったという話も聞くが、面白い作品をどんどん出してもらいたいものだ。

ミステリー文学大賞新人賞

 2007年、第11回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した霧のソレア(応募時のタイトルは「滑走路34」)が第1作。その後、特命捜査、サンザシの丘、冤罪死刑、迷宮捜査、ストールン・チャイルドと続く。
 いずれも殺人事件がからむ事件小説。そこに国際問題や航空機事故、中国残留時問題、最近の妙な事件などがまぶされ、小説の中の話なのに、何か現実に起きているような感覚に陥ってしまう。そこが作者の狙い目なのだろう。

社会部出身の現役記者

 と思っていたら、現役の新聞記者で社会部出身。豊富かつリアルタイム性の強いストーリーになっていたのはそこか、と納得した。6作中2作(冤罪死刑、迷宮捜査)は既にテレビドラマ化されているというのも、このリアルタイム性が受けた可能性があるだろう。
取材力の強さが売り

 ストーリーだけでなく、話の一つ一つが非常に緻密で、「へえー世の中こんなになってるんだ」とうならされるシーンも多い。記者らしい取材力の強さのたまものだろう。今後、執筆活動が本格する中で警察小説にとどまることなく新しいテーマも出てきそうだ。さらに多くの読者が獲得できるのは間違いない。

「漱石の妻」を見ながらなぜか森鴎外を考えた 舞姫のモデル女性

 昨年、NHKのドラマ「夏目漱石の妻」を見ていて、なぜか漱石と同じ明治の文豪、森鴎外のことを思い出した。そして鴎外の代表作となる「舞姫」のヒロイン、エリスのモデルとなる女性を突き止めた六草(ろくそう)いちかさんの著書「それからのエリス いま明らかになる鴎外『舞姫』の面影」(講談社)のことが気になった。

ドイツで第2次大戦後まで生き延びる

 というのも、その本で一番の驚きは、モデルであるドイツ人女性エリーゼ・ヴィーゲルトが86歳まで生き、第2次大戦後になった死亡するそのいきさつにあるからだ。本書の中でエリーゼは決して恵まれた家庭の出身ではなかったが、留学生の鴎外と下宿近くなどの縁で知り合い、鴎外を追って遠路はるばる日本を訪れしばらく滞在したことを明らかにする。鴎外とは結ばれることはなかったが16年後、ドイツで結婚し静かな人生を送る。

壊滅的打撃のベルリンで老人ホームに入所 社会福祉の充実に驚き

 著者は1947年、彼女がベルリンの老人ホームに入所したことを突き止める。鴎外と知り合って60年ぐらい後のことだ。しかし1947年である。第2次大戦末期の激しい首都攻防戦でベルリンは壊滅的な打撃を受けたと言われている。ソ連、そして米英など連合軍の占領。東京がそうであったように、かなりの混乱に陥っていたことは想像に難くない。だが、そんな時代を生き延びすでに80歳を超えていたエリーゼは、それほど恵まれたとも思えない生活状況にもかかわらず、きちんとホームに収容されたとは。敗戦国でもそうした社会福祉が保たれていたとは驚き以外、何者でもない。

欧州と日本の差、あらためて実感

 戦後、敗戦から立ち直って高度経済成長を果たし先進国の仲間入りをしたのに、希望してもホームに入れないお年寄りがあふれかえる現代ニッポン。同じような敗戦国でもこれだけの差があったのかと半ば唖然としてしまう エリーゼは1953年、この世を去る。最期がどのような状態だったのか知るすべもないが、とても静かな余生だったような気がしてならない。