2019年9月11日水曜日

「火花が落ちてくるかも」頭の上で花火がどーん (長岡花火その3) 

 すっかり暗くなった午後7時半、花火の開始だ。最初はナイアガラ超大型スターマイン。各地の花火大会の終盤にあげられるスターマインがスタートなのは長岡らしい。速射連発花火とも言うらしいけど、すごかったのは、その近さ。目の前の橋を乗り越えて、頭の上でどがんといっているように感じるのだ。「火花が落ちてくるかも」。そう感じることがなんどもあった。


お見事、スターマイン 直江兼続って長岡なのね


 もちろん、実際には危険はない。19時45分ごろ、上がった天地人花火は見事だった。NHK大河ドラマの天地人にあやかった花火だが、主人公の直江兼続は長岡の出。もちろんスターマインだ。色とりどりの花火の輪が重なる光景はすっかり魅入られてしまう。

目玉のフェニックス 横からだと迫力なし


 20時15分頃、長岡の目玉、復興祈願花火フェニックスが上がる。信濃川の流れに沿って1~2キロが花火で埋め尽くされる、というが、長生橋上流からは、よく分からない。橋の下から多少見えるが、やっぱりタテ方向で、迫力も感じない。フェニックスを見たいなら、下流側の無料席に早く出かけて確保するか、チケットを購入するしかないようだ。

三尺玉、こいつはでかい


 続いて滝のように花火が落ちてくるナイアガラ。残念ながら、長生橋の向かう側で高さも低いため、よく見えない。すると、今後は後方、つまり長生橋上流側で正三尺玉。これはでかい。直径650メートルとのアナウンスが聞こえたような気がするが、これだと首都圏じゃなかなか無理だろう。

開始1時間で家路急ぐ客


 ふと花火から目の位置を下げて、橋を見ると、長岡駅に向かう人の流れがどんどん増えているのが分かった。しかも歩くスピードが早い。つまりフェニックス、正三尺玉という目玉を見たら、帰りの新幹線に一目散に向かう人が多いようだ。
 正直、まだ始まって1時間もたたないうちに、目玉の花火を打ち上げるなんて変だと思ったけど、遠くから来た客の帰りの時間を考えてのことのようだった。



中締め過ぎると、空き地が目立つ


 フェニックスによる中締めの後も当然ながら花火は続く。花火の種類はとにかくスターマインが多いというか、それだらけだ。こうなってくると、一発ドーンと上がる花火はまるで気が抜けている感じさえする。スターマインもやがて飽きてきた。ビールで酔っぱらったのか、頭を下げて眠っている姿もちらほら見かけだした。このころから、三々五々撤収が始まった。家族連れを中心に一組また一組と、荷物をまとめて帰って行く。午後9時過ぎスターマインと尺玉100連発が上がるころには、長生橋までの間に人はほとんどいなくなった。名残惜しさも感じながら、こちらも撤収だ。

ドラッグストアに向かう


 来るのに通ってきた土手沿いの道を戻っていく。駐車場までのシャトルバスは来たときと同じドラックストアで待っている。たくさんの人が荷物を抱えながらぞろぞろと歩いて行く。後方では学生や若手による小さな花火が上がっている。そしてフィナーレ。観客がスマホをかざすパフォーマンスが行われいるようだったが、遠くてよく見えなかった。

シャトルバス、待ち時間は1時間以上


 ドラッグストア前には何百人もの花火客が待っていた。バスはひっきりなしにやってくるがなんせ道が狭く、客を積んではどんどん出発というわけにはいかない。乗る際の誘導もアルバイト風でイマイチテキパキしていない。なぜか観光バスと路線バスがまじってやってきており、周囲からは観光バスがいいなという声がしきりだ。午後10時をすぎてようやくバスに乗れた。待ち時間は1時間以上だ。気温は下がっておらず、暑いままで立ちっぱなし。熱中症が不安になってくる。


駐車場出たのは11時、大イベントは体力必須


 バスは暗く狭い道をゆっくりと越後丘陵公園へと向かっていく。駐車場に着いてようやく車に乗り込んだのは午後11時過ぎ。心配していた市内の渋滞はなく、関越道の長岡インターには問題なく入れた。しかし途中PA休憩を含めて、宿泊地の新潟市に着いたのは午前0時半ごろだった。エアコンのない猛暑の中で午後6時ぐらいから4時間を過ごし、終わっても出発できるまでに約2時間。相当体力が必要な大イベントだったとあらためて思う。

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