2020年1月25日土曜日

宮島の弥山に登頂 海抜0から531メートル登る

 11月半ば、宮島の弥山に登ってきた。標高531メートルの山を海抜0から登っていくのは少し不安だったけど、1時間半ほどで何とか登り切った。下から登ったのは、学生の時以来。あのときは初日の出を見るために深夜、酔っぱらった状態だったけど、あんな無謀なことをよくやったもんだと今更ながらに思う。登り降りで数日、ふくらはぎに力が入らない状態が続いた。ただ、500の標高差が登れるとなると、相当な自信になった。


ポピュラーな紅葉谷ルートを選択


 広島駅でおにぎり2個とコロッケを買って、電車で宮島に向かった。フェリーの連絡もスムーズ。宮島の観光案内所でルートを聞くと、紅葉谷が一番ポピュラー、あと2つあるけど距離が長くなると教えてくれた。

 正午過ぎ、じゃあ紅葉谷ルートと厳島神社の入口横を素通り、紅葉谷へ進んでいく。紅葉の名所として有名で、全国的にもおなじみの「もみじまんじゅう」のもみじはここの紅葉と聞いた記憶がある。平地のようなイメージがあるが、登り坂になっており、徐々に標高が上がっていく。紅葉谷入口付近には紅葉狩りの観光客。一部が赤く色づいており、とてもきれいだ。


ロープウエー乗り場過ぎ山道に


 途中には、以前乗ったことがあるロープウエーの乗り場がある。乗り場まで登りがつらい客のために無料バスが走っている。わずか200~300メートルの距離なのだが高齢者にはきついかも。

 観光客の姿が徐々に減っていくと、本格的な登り道が見えてきた。好天だったが、木が生い茂り、日差しもほどんどない。階段も結構、きつい。平日のためか、登り客は皆無だ。時間のこともあるのだろう、時々降りてくる若者や外人とすれ違う。

 登山道に入り10分ほど歩くと、もう息が上がってきた。GUの速乾性のTシャツを着ていたが、汗でかなり濡れている。ジャンパーも脱いで、Tシャツの上がシャツ1枚になる。


きつい登りが続く


 標識が見えてきた。頂上1・5キロの表示。えー、まだこんなに距離あるの?と不安になる。とにかく登り登り登り。少し傾斜が緩やかな場所もあるが、基本はきつい登りだ。

フランス人中高年グループ


 ほぼ中間点ぐらいの所に外国人の中高年男女合わせて10人ほどが休憩を取っていた。話し声を聞くと、フランス語に聞こえる。女性陣の方が元気良さそうで、少し下の方に男性陣がいる。いずれも山登りの格好になっており、もし観光で来たのなら、準備がすごいなと思う。追い抜いていくと、フランス女性陣が追っかけてきた。何だか一つのグループみたいになって登っていく。ずっと1人で少し不安になっていたが、彼らがいることで気分が軽くなった。弥山の登山で外国人に助けられるなんて変な話だ。

山頂まで1キロの看板、まだそんなものか


 山頂まで1キロの掲示。ようやく半分ぐらいだ。標高はどれぐらいなのだろう。その点も書いてほしいところだ。よく見ると、登山道横には縦横2,3メートルもありそうな大きな石がごろごろ転がっている。台風や大雨で崩れてきたのか。それとも何百年以上もそこにあるのか。

と思ったら残り0・7キロでロープウエー遊歩道と交差


 ペースを上げないようにゆっくりと登っていく。と思ったら、突然目の前の視界が広がった。何と、ロープウエーの駅から山頂へと続く登山道に合流したのだ。以前利用したことがあるがロープウエーは433メートルの獅子岩駅に着き、その後、100メートルほど登って頂上だ。合流地点に頂上まで0・7キロの掲示。この道で残り0・7キロなら、かなり楽だ。気分的には登り終えている。


「壮大」そりゃそーだ


 フランスグループがやってきた。掲示された地図を見ていると、彼女らが話しかけてきた。「ソーダイ」と何度も繰り返す。意味が分からない。すると、「セマニフェーク」ということばが。そうだ「C'est magnifique」だと気づく。つまり「壮大」といってるのだ。1人の女性が聞いてきた「ジャパニーズ?」。おいおいここは日本だぞ。なーんて

やたら外国人


 ただ上り下りがあるので、遊歩道というほど楽ではない。少し息が上がりそうになりながら、ようやく弥山本堂にたどり着いた。ここには、1200年の燃えつつける「消えず火」がある霊火堂があり、休憩用のベンチもある。フランスグループも追いついてきた。ここにいる観光客の半数以上は外国人のようだ。7、8年前ロープウエーで登ったときは、外国人は皆無、日本人も少数だった。まったくすごいことになっている。


登り1時間半


 ここから山頂までの坂は短いけど、かなり急坂になる。岩が折り重なって抜け穴みたいな道になっている「くぐり岩」を抜けるといよいよ頂上だ。時間は1時間半ほどたっている。ネットで見たときは1時間から1時間半と書いてあったけど、遅い方になってしまった。ちょっと残念。

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