2021年10月19日火曜日

プロパンから都市ガスに替えてみた

  つい最近、10年ほど前に両親が旅立ち、住む人がいなくなった実家に都市ガスを引きました。その顛末ですが、いやあ、調べてみるもんだというお話です。 



 首都圏や近畿圏の都会に住む人には分からないでしょうけど、政令市でもちょっと外れると、家庭のガスはプロパンが使われることが多いみたいです。主を失った私の実家も、のぞみが停車する新幹線駅から徒歩20分なのに、いまだに都市ガスが来ていませんでした。あるとき、ネットで見ていたら、月々の基本料金は都市ガスの方が安いことを知りました。年に数回ほどしか行かないので、基本料金が安い方が嬉しい。

 そこで、都市ガス会社に電話してみると、ガス管を引く料金とともに、給湯器が5000円ちょっとという見積もりが送られてきました。給湯器5000円ってどういう意味?と聞くと、キャンペーンという返事でした。家庭用給湯器は普通に買えば20~30万。実家のは給湯器はおそらく20年は経過していていつ壊れるかひやひやしていたので、渡りに船にも思いました。

 とはいえ、そう簡単ではありません。実家は尾根部分を切り取って造成され、山の裾野部分に広がる住宅地から少し浮き上がった場所にあります。2月に申し込み、女性の担当者が実家に説明に来たのですが、彼女は図面上から、20メートルほど離れた場所までガス管が来ていると判断していたようです。しかし、それは崖下のことで、実家近くまで引いてくるのは難しいではと指摘すると、考え込んでしまいました。

 少しして、やっぱり無理かなと連絡を取ると、「いえ進める方向です」との返事が来ました。どういう風にガス管を通してくるのか、見当がつきませんでしたが、8月に入ると、工事日程が決まったとの連絡が入りました。

 9月初め、立ち寄ってみると、ちょうど工事の開始日。何台もの車と小型ショベルカーが来ています。郵便受けに入っていた工事のお知らせを見ると、ガス管は崖下からではなく、バス道路につながる道(400~500メートル)の途中ぐらいから引かれることが分かりました。

 工事の人たちに話しかけてみると、230メートル掘る予定で1日30メートルぐらい進みますとのお返事。たかだか1戸の住宅にすごい工事です。ちなみに、ガスを引く工事の私の負担は8万4000円ほどです。230メートルなんて億単位、沿線にある住宅は15戸ほどで、ペイするのかとこちらが心配になりました。

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