2018年5月22日火曜日

株取引、考えることは同じようなもの 決算発表後の乱高下に遅れ取る

 株を見ていると時にみんな同じようなことを考えるものだと、笑ってしまうことがある。そして少しでも躊躇していると、大幅に下落してあっという間に儲けを失ってしまう。ところが、それが数日中にあっという間に回復して、また儲け損ね。だからこそ面白く、また難しい。

 そんな場面に出くわしたのが、5月18(金)日と21日(月)で損害保険のSOMPO株の乱高下ぶりだ。2016年末ぐらいから4000円と4500円の間を行ったり来たりするボックス相場に入っていたSOMPO株は、3月ぐらいから上昇傾向で17日終値で4753円と、年初来高値に近い株価をつけていた。それがさらに爆発したのが、18日午後の決算発表後だった。

取引中、好決算発表で暴騰


 午後2時40分という取引時間中の発表で、いきなり株価は暴騰、前日終値比186円高の4939円で取引を終えた。一時は4968円。発表がいわばイケイケどんどんの内容だったからだ。発表では、2018年3月期の連結経常利益は前の期比41%減の1418億円に落ち込んだが、19年3月期は前期比2倍の2900億円に急拡大を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったとした。さらに年間配当は前期比20円増の130円に増配する方針とし1300万株の自社株買いを明らかにした。

週明け、上がるか下がるか、やきもき


 今期、つまり2019年3月期に利益倍増、増配、自社株買い。ある意味良いことずくめに市場は反応したのだ。残念ながら、そのことを知ったのは後場が終わった後。単位株は持っており、少々儲けは出ていたため週末になってすごく気になり始めた。「あの暴騰から見て、週明けは下がるかも」、あるいは「決算内容のよさからさらに株価上昇も」。強弱双方の考えが頭をよぎったまま、週明けに突入した。

ほとんど寄り天、後は下がる一方 東京海上との落差


 前週末31円高で寄り付きすぐに4977円の年初来高値になったものの、その後は下がる一方。株価を見るたびに下げているとの有様。午後には一段下げ、引けにかけて何と4600円を割れ、終値は4599円。前週末終値からの下げ幅は340円に達した。ほとんど「売りの倍返し」。この日の最高値4977円、最安値4592円で、1日の幅では実に385円の乱高下ぶり。

 同じように18日の取引中に決算発表した東京海上ホールディングス。18年3月期の連結経常利益11減、19年3月期は前期比30増、年間配当は前期比20円増、自社株買いと似たような決算内容で、18日は160円高と値を上げ、21日も53安の5437円とそれなりに値を保った。

 かたや300円超えの大幅下げ、かたや変わらず。なぜこんな差になったのか説明など不可能だろうが、業界トップの東京海上と3位のSOMPOの差ということにでもなるだろうか。そこそこ儲けが出た株主が、SOMPOはイマイチ信頼度が低く今が売り時と判断して、一斉に売ってしまったことが、この下落につながったのではないか。いったん下がれば、売りが売りを呼ぶ展開ということか。

一瞬の判断ミス


 朝、出遅れた私は結局、そのままになってしまった。9時10分頃、株価を見た時にはすでに200円近い下げの4700円台だった。22日に少しでも持ち直すことを願うのみだが、340円も下げたのだから、少しは上げてくれるだろうと楽観はしている。どちらかといえばディフェンシブな株で300円もの値動きは、異常としかいいようがない。とはいえ、さっさと弱気に傾き、寄り付き付近で売り、買い直せば、儲かったはず。その一瞬の判断ミスは痛い。といっても、しょせんは3,4万の話だが。

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