2018年3月27日火曜日

早すぎる桜満開、慌ててお花見に

 予想外に早く満開となった東京の桜。3月24、25日と連続して花見に出かけました。千鳥ヶ淵、靖国神社と桜名所をめぐり、皇居乾通り、さらにはついでの増上寺。満開というより8分9分という感じもしましたが、人生、あと何回見られるか分からない桜を、今年も見られたな、とある意味ほっとしています。世界に誇れる日本の美しい桜、永遠とはいわないけど、できるだけ長く見たいものです。

車利用で交通コスト安く


 東京の郊外に住む身として、東京の桜名所見物はなかなかコストがかかります。定期券を持っておればまだしも、リタイア組には交通費は往復で1人1200-1300円は痛い。2人なら2500円というところでしょうか。何とか、経費を安くしたいと交通手段は車にしました。高速料金、駐車場代と、もっと高くなるとの指摘もありそうです。しかし、千鳥ヶ淵近くというか同じ北の丸駐車場は3時間400円という超格安なのです。一般道路を走れば、ガソリン代を含めてもはるかに安い。駐車場待ちも案外短く、さっと入れました。ただし、これはいろいろ事情があって例外的なケースです。

まず靖国神社


 というわけで、駐車場を出ると、花見客でごった返す田安門を抜け、千鳥ヶ淵を横目で見ながらまずは靖国神社へと向かいます。本殿に向かう広い参道の左右に満開の桜。本殿前では参拝者だけでなく花見客がたくさん。ほとんどの人がスマホを掲げて写真撮影。外国人客もかなり目立ちます。もっとも、ここは例によって曰く付きの靖国。いくら桜がきれいでも、ちょっと違和感。ま、そんなことを言っても仕方ないけど。


千鳥ヶ淵、勢いがなくなったかな


 靖国通りを渡って千鳥ヶ淵へ。狭い歩道は千鳥ヶ淵に向かう人と帰る人で人であふれかえっています。こちらはお堀沿いの土手に植えられた立派な桜を、堀沿いの緑道を2列縦隊のような感じで歩きながら、桜を愛でる趣向です。見ていて気になったのですが、桜に往年の勢いが感じられないということでした。30年ほど前、初めて千鳥ヶ淵を訪れたとき、巨木を覆い尽くすように咲き誇る桜の見事さに「これが東京の桜」とびっくりしたものです。


 それに比べると、幹こそ太くなっているものの、桜の花の量が案外少なく、さみしげに感じました。髪の毛が後退した頭のような。老木となり花を咲かせる能力が弱ったということなのでしょうか。木を植え替えるとなると、例によって文句を言う人が出そうだけど、なーんか弱って可哀想な感じなんだよなあ。人は多かったけど、あのころののろのろ歩きほどの人出ではありませんでした。皆さんも何となく気づいていて、減っているんじゃないのかなあ。以上が24日のお花見。

皇居乾通りの一般公開


 前日より3度ほど気温が上がり20度近くになった25日。まず向かったのが、皇居乾通りの一般公開でした。車は霞ヶ関の時間制限駐車区間、よーするに日曜はパーキングメーターが無料になる場所に停めました。日比谷公園のよりさらに西で巨大な霞ヶ関の官庁ビルを経て皇居にたどり着くには結構な距離がありますが、ここは春の暖かい1日、散歩を楽しむことにします。
 桜田門を通って皇居前広場に向かうと、たくさんの人が列を作って皇居へと向かっています。何年か前、乾通り初公開の際、平日でも入場制限に引っかかって入れない記憶がありましたが、人数的にはそれほどでもありません。手荷物検査と空港のようなボディーチェックを受けて坂下門に着いたのは列の最後尾について30分もかかりませんでした。


坂下門から、桜は案外少なく


 門の前の坂を上がり、正面の宮内省の建物前を右に折れると乾通りです。元々桜の名所でも何でもなかった場所なので、桜の木はそれほど数はないし、見事でもありません。むしろ、かつて江戸城本丸があった現在の東御苑の石垣のすごさとか、大奥の勝手口だった局門、おそらく完全に自然が残っていると思われる道灌堀など、乾通り一般公開以外では見られない部分に目が行きます。少し歩くと、もう終点の乾門が見えてきました。そこには東御苑に向かう橋があるのですが、ここから乾門までの間の方がはるかに桜の木が多いのです。坂下門から公開する必要はなさそうな気もします。乾門から入って東御苑に抜ければいいわけだから。


東御苑にたくさんの人


 ものはついでと乾門を出たあと、北桔梗門から東御苑に入りました。なお乾門を出て道路を渡ると、北の丸公園です。そちらへ行けば24日のルートになります。
 東御苑は何度か入ったことがありますが、この日はびっくりするぐらい多くの人がいました。芝生で寝っ転がる外人客、見事に咲いたソメイヨシノの下で弁当を広げる花見客。普段はガラガラだけに、これも乾通り公開の影響でしょうね。


桜に勢い、増上寺


 大手門から出ると、お堀沿いに歩き、車へと戻ります。結構な距離があり、足が痛くなりました。そのまま帰ろうとしていたのですが、増上寺前あたりで見事な桜の存在に気づきました。せっかくだから、これまた時間制限駐車区間の無料駐車場に車を停めてお花見再開。こちらではみなさん、東京タワーと桜のコラボを楽しんでいました。桜の勢いを見ると、どう見ても千鳥ヶ淵よりも上。花の重なりがすごくゴージャスなのです。重ねていうけど、千鳥ヶ淵もそろそろ考え直した方がいいんじゃないのかなあ。環境省の皆さん、このブログを見ていたらよろしく。


 

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