2019年1月25日金曜日

インフルエンザにかかった 処方はゾフルーザ きっつー

 正月が明けて間もなくインフルエンザにかかった。抗がん剤治療で免疫力が低下していることを考え、38度台の発熱直後に近所の内科を受診。迅速検査でA型と分かるとすぐにゾフルーザが処方された。

 たった1回の服用で治るという触れ込みの塩野義の新インフル薬だ。飲んでみると、インフルの症状が副作用かよく分からないが、抗がん剤治療時を思い起こすかなりきつい目に遭った。反面、最初の発熱から丸4日で治まった。これはすごいと言うべきか。


熱はぐんぐん上がっていく


 ゾフルーザは服用がたった1回という「大胆な投与法」だけに、ぐいぐい効果があるように予測していた。体重80キロ以上だと、それ以下の体重の倍の80ミリグラム服用というのも、どこかすごみを感じさせた。

 だが、実際はそんなに甘くはない。熱はぐんぐん上がっていく。服用後、あっという間に39度台。この熱は決して下がることはなく、夜遅い時間には39・9度と40度に近いところまで上昇した。熱のせいか起き上がることができない。もちろん食欲もない。ペットボトルの麦茶を口に含むのがやっと。悪寒も続き、とにかく寝るしかないと布団の中でじっとしていた。

24時間で熱下がる


 高熱で夢うつつの状態で一晩を過ごし、早朝、ふと目が覚めたときに熱を測るとまだ39度台。「効果があるのか」と疑問を持ち始めたところ、なぜか熱が下がり始めた。38度台、37度台、午前10時頃には一瞬だけだが36度台になった。確かに熱のこういう上がり方、下がり方は人生で経験がない。

激しい倦怠感 下痢止まらず


 とはいうものの、なぜか起き上がることができない。高熱で分からなかったが、下がってみると、倦怠感がすごいのだ。寝っ転がっていること自体がどこかしんどい。どうしようもなくなって「ああ」という声が出てしまう。おまけに下痢も始まった。しゃーっという水のような便。お茶を飲んだだけでも、出ちゃう。1時間に1回ぐらいの割合か。

 薬の副作用として下痢が書いてあったが、データ的には確率は低い感じ。でも、インフルで下痢をした経験はない。インフルのせいか、薬の副作用かよく分からないまま、1日が過ぎていった。もちろん食欲もなく、リンゴ一切れ食べただけだ。

発症4日で終わったと思ったが


 発症3日目。熱は36度台で安定してきた。少しだけ起き上がれるようになり、倦怠感も治まってきた。朝はおかゆを作り食べる。夜もうどんを作って食べた。だが、あまり味がしない。あれだけの高熱、仕方ないかなと思っていた。4日目は、からだの状態が楽になり、屋外も少し歩いた。不思議なことだけど、咳やくしゃみ、のど痛など呼吸器症状は最初から非常に弱かった。

 ネットで調べてみると、体内にウイルスはほとんどいなくなっているらしい。タミフルが細胞内で増殖したウイルスが細胞外に出て行く際に必要なタンパク質を壊すのに対し、ゾフルーザは増殖そのものを抑えるらしい。だからどうだってことは正直、よく分からない。ぞっとするような倦怠感、下痢はあったにせよ、4日でほぼ症状が治まったことは事実なのだ。

5日目ぶり返す 二峰性発熱?


 とはいうものの、そんなに甘くはない。5日目の夕方、どこか寒気がし始めた。おかしいなと思って熱を測ると38度台。ぶり返したのだ。倦怠感的なものは少し弱く下痢もないが、とにかく寒い。この状態は二峰性発熱というらしい。場合によっては一番怖い肺炎併発もあるらしいが、息苦しさはない。翌6日目は終日38度台。7日目になってようやく36度台へ下がった。

 困ったのは呼吸器症状ではなく胃腸症状だった。嘔吐はないけど、どこか胃が重たい。食欲が起きてこない。特に白いご飯は味がしなくて、非常に食べにくい。そこで、カツ丼、ビビンバ、うな丼といわゆるかけご飯を作ってしのいだ。なぜか、パンとコーヒーはとても美味しいのに。

職場復帰は10日後


 この症状は抗がん剤で食べられなくなったときにそっくりだ。あのときも、ありとあらゆるかけご飯を作ってしのごうとした。なかなか思い通りにはいかなかったけど。

 これはインフルエンザの影響なのかそれともゾフルーザの影響か。何となく後者の影響のような気もするのだが、治ってしまえば後の祭りなのかもしれない。

 職場復帰は結局、発症から10日。やはりインフルエンザはきつい。予防接種を受けていたのだが。

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