2019年1月31日木曜日

枡席で大相撲千秋楽、稀勢の里引退も結構な活気

 久々に大相撲に出かけました。それも玉鷲の初優勝か、貴景勝の逆転2連覇か結構、興奮する展開になった千秋楽。稀勢の里の引退、白鳳、鶴竜の休場など横綱不在でしたが、貴景勝に加え、御嶽海ら若手が伸びてきたこともあって、とても活気がありました。相撲人気はまだまだ続きそうです。


引退横綱ののぼり旗


 朝青龍時代、夏場所に出かけたことがありますが、とても寂しいく感じました。確か中日だったと思いますが、当日の朝、「枡席ありますか」と電話で聞くと「十分あります」との返事。朝青龍が出てくると、モンゴルに帰れとのヤジ。一番盛り上がったのは、ロボットみたいな動きがユーモラスな高見盛という有様でした。
 さて午後3時ごろ、国技館に到着しました。まだ残っている稀勢の里ののぼり旗を皆さん、熱心に写真を撮っています。幕下とやっても負けるんじゃないかと思わせる情けない相撲で3連敗のあげく引退した横綱。正直、もう忘れたいという気分。あんな相撲で土俵にあがっちゃいかんです、ホントに。

まず焼き鳥とお弁当


 さて、西の枡席最後方のわがスペースを発見すると、最初に売店に向かいます。以前30分ほど遅くいったとき、ほとんどが売り切れていて、寂しい思いをした記憶があるからです。売店で相撲弁当、それに国技館名物の焼き鳥です。幕内土俵入り前の休憩時間。さっさと弁当をぱくつきます。相撲弁当はそれほどでもなかったけど、焼き鳥が美味しいこと。冷めても生臭さもなくおまけに柔らかくて、焼き鳥専門店で買ってもこれ以上の焼き鳥を食べたことはありません。

華やかな力士たち


 ご飯を食べてひと息つくと、幕内土俵入り。三横綱不在の中で、人気は相変わらず遠藤、そして先場所の初優勝で大関昇進がかかる貴景勝です。毎度感じますが、めちゃ明るい土俵の照明に照らされた力士たちの華やかなこと。テレビで見ると、太った体ばかりが目立ちますが、あの照明に照らされるとそれほど気にならないのは不思議です。

足が上がる阿炎


 中入り後、貴源治-大翔丸の取り組みからスタートします。仕切りを見ていると、結構な違いがあることに気づきました。阿炎って足が長くて腰高。でも、しこを踏むとき足がとても高く上がります。新入幕の矢後に敗れますが、10勝5敗。来場所は前頭10枚目から幕内上位での相撲となります。勢は時間いっぱいになると、いつものようになぜか小走り。前半戦、よく負けていたけど9勝6敗。帳尻を合わせてるなあ。


来場所頑張れ、御嶽海


 静かな前半戦が終わると、人気・期待力士が登場する後半戦。白鳳を追い詰めた北勝富士は大きな碧山の懐に入り、押し出しで勝ち。続く逸ノ城は正代に懐に入られ、あっさり寄り切られました。大きな体の力士って、こういう相撲に弱いよなあ。
 足の負傷で途中休場しながら、白鳳ら三横綱を撃破して勝ち越し、殊勲賞の御嶽海。足の状態が万全でないのか錦木にあっさり。昨年初優勝しているだけに、声援のオクターブは一丸と上がっていましたが。少々ふがいない負け方にも「来場所があるぞー」と優しい声が飛んでいました。

ボルテージ最高潮、優勝決まるこれより三役


 隠岐の海-妙義龍が終わるとこれより三役。玉鷲-遠藤。高安-魁聖、豪栄道-貴景勝。特に最初の取り組みで玉鷲が勝ってしまえば優勝決定。おまけに人気力士の遠藤。場内のボルテージがどんどん上がっていきます。うおー、っという声が響き、遠藤コールがわき上がりました。観客の大半は遠藤が勝ち、貴景勝も勝って優勝決定戦となることを願ってように感じます。日本出身横綱が消えたばかり、貴景勝が優勝して大関昇進を願っているのでしょう。モンゴル出身の玉鷲を呼ぶ声は聞こえてきません。

玉鷲優勝、遠藤あっさり


 遠藤の仕切りはきれい。しこを踏むとき足が高く上がります。ドキドキするうちに時間いっぱい。行事軍配が上がります。しかし勝負はあっさりついてしまいました。遠藤はあっという間にはたき込まれた。この男、美しいがどうも実力がついてこない印象。「あーあ」。貴景勝の後押しを期待していた場内は急速にボルテージが下がっていきました。さすがに「玉鷲おめでとう」の声も飛ぶが、落胆ムードありあり。
 こうなると、もはや高安-魁聖なぞ誰も興味もない。インフルエンザ感染のためか前半戦、もたもたしっぱなしの高安。終わってみれば96(クンロク)。しっかりしろよと言いたいです。こんなムードだから、豪栄道-貴景勝も盛り上がりません。懸賞金が4回りもしましたが、これも後の祭りだ。おまけに懸賞金が回っている間、力士は待たされる感じになっています。へーそうなんだと、テレビでは分からなかったこと。

一気に豪栄道、貴景勝切れたかな


 勝負はあまりにもあっさりつきました。初日から4連敗し。稀勢の里よりひどい相撲を取っていた豪栄道が一気に貴景勝を押し出し。前日、白鳳の休場でようやく勝ち越し。それが多額の懸賞金を手にし、勝ち星も高安と同じ9勝。「あーに帳尻併せてんだよ」。
 貴景勝は明らかに集中力が切れていたように感じました。得意のつき押しは出ず、豪栄道の馬力になすすべもなし。いや、気合い乗りがしない相撲の感じもしました。先場所の優勝13勝と合わせ、大関昇進に必要とされる33勝は確保していましたが、「内容が悪すぎる」とあっさり昇進見送りとなりました。


次は春場所、大関とりも


 ニュースが多かった初場所も終わりました。優勝を決めたこの日、玉鷲には第2子となる男の子が誕生していました。こういう相手には勝てないわな。
 さて、心は来場所へ。貴景勝は大関とりに着手。御嶽海もだまっていないでしょう。白鳳、鶴竜が休場しても、結局、モンゴル人力士の優勝。日本勢にはもっと頑張ってもらわないと。


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