2017年12月13日水曜日

帯状疱疹になっちゃった(その2)1カ月過ぎても治らない

 3週目、帯状疱疹は患部にかさぶたができはじめた。黒く硬い血の塊、やがてぽろっと落ちる。普通の傷ならかさぶたが落ちれば終わりだが、傷みは変わらない。といっても多少は緩和したので、15分ほどなら車を運転しても我慢できるようになった。週後半、親類の葬儀のため、新幹線で4時間かけて移動することになった。全身の痛みは少しだけ減ってきた。しかし、患部は別。姿勢をいろいろ変えてお尻が当たらないようにするのだが、4時間となると、かなりつらい。

2週間過ぎてかさぶた 痛みは治まらず

 ネットなどで調べると、2週間を過ぎると、かさぶたが落ち始めると書かれていたので、順調だと感じる。ただ、治療薬の投与で痛みがなくなる、ようなことが書いてあったが、それはまったく当てはまらなかった。
 ちゃんと治療していれば3週間から1カ月で治癒とも書かれている。そんなことを期待していたが、3週目ぐらいからと症状は変わらなかった。かさぶたは落ちても患部は相変わらず痛い。頭痛も節々の痛みも相変わらず。4週目に入ってすぐ受診したところ、血液検査ではウイルスに対する抗体価が上がっていないと言われた。ウイルスをやっつけるため、通常なら抗体ができてくるものなのだが、私はできてこない。「まるで免疫不全?」というと、皮膚科医は「抗体価が上がらないのなら単純ヘルペスということになるのだが、症状から見て帯状疱疹に違いはない」「免疫が弱い可能性があるので感染には気をつけて」と怖いことをいう。ただし、この説明は間違いだったことが、その後分かるのだが。

4週過ぎてもまだ痛み

 丸4週過ぎたところで、頭痛や節々の痛みはほぼ治まった。しかし、患部の痛みは少し弱まったものの、ひりひりする痛みは相変わらずだが、出勤することにした。入院中に見たあの患者は、3週間ほどの入院で歩けなくなっていた。そんなことになっては困ると思ったからだ。行き帰りの電車、会社の椅子、いずれもひりひりするが耐えるしかない。それでも車を運転するとき、痛みを感じない日もあった。
 このころ、ズキンズキンやヒリヒリなどの表面的な痛みとは別に、患部全体がしびれるような感覚になった。触ってみると、ざーっとするような感じがある。1年半前まで7カ月にわたって投与された抗がん剤の副作用で今も両足がしびれているが、それと同じ感じだ。おできの跡も消えてはいない。赤黒い斑点が5、6個あり、1つは2センチほどの直径がある。

発症はもっと前?

 ところで早く治療を始めたつもりなのだが、よく考えてみると、赤い斑点を発見した金曜日の週は月曜からおかしかった。自宅で同窓会の手紙を封筒に詰めただけで気分が悪くなったり、水曜には右の太ももから、膝下にかけて皮膚が突っ張るような感覚があったりした。今思えば、あれは初期症状だった可能性がある。とすると、早い時期に治療始めたわけではなかったのかもしれない。

後遺症の可能性

 気になるのは、後遺症だ。帯状疱疹は単なる皮膚疾患のように見えるが、その下の神経がウイルスによって破壊される病気だ。神経の破壊がひどければひどいほど、鈍痛が長く続くと言われている。1年も悩まされたという話はよく聞く。私の場合、少なくとも2カ月たっても、痛みは消えておらず、さらに続く可能性もある。
 帯状疱疹の発症は9月10月の秋が6割を占めると言われている。私の場合、まさにそれ。夏の疲れに負けたということだろう。今夏は結構、はしゃいでいたことは事実だ。前年の夏は7カ月に及ぶがん治療を5月末に終えたばかりで、頭髪もなく、歩くのもおぼつかなかった。それを取り戻そうとしたのが今年の夏だった。帯状疱疹が再発することはまずないと聞いており、がん治療の通過儀礼が済んだと思いたい。
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