2018年11月10日土曜日

ようやく上高地デビュー(1) 洗練されすぎかなあ

 上高地といえば、地方出身者には特別な響きがあります。中学や高校の教科書に登場、どこかまぶしい都会のリゾートという雰囲気。観光客も東京の人が多くて、おしゃれなんだろうなと感じていました。そして首都圏在住が四半世紀を超え、ようやくデビューしました。といっても、日帰りドライブ、散策というより、実質ウォーキングでしたけど。わずか数時間の滞在でえらそーなことは言えないけど「美しい、でも洗練されすぎていて、ワイルドさがない自然」というのが正直な感想でした。もちろん穂高連峰などの登山は別でしょうけどね。


首都圏から快調なドライブ


 すでに紅葉シーズン入りというネット情報で10月半ばの平日午前10時前スタート。スマホのカーナビ情報では中央道の松本ICまで3時間とのデータが出ています。首都圏は曇りですが、上高地など長野県南部は午後に入ると天候が回復する見込み。
 東名、圏央道、中央道と快調なドライブ。予定通り午後1時前には松本ICに到着、国道158号で上高地へ。

山岳道路通り、沢渡の駐車場でタクシー乗り換え


 通行規制でマイカーでは入れないため、沢渡駐車場へと向かいますが、片側1車線の国道158号は狭くて急カーブの連続とかなりの難路です。バスが前にいると、追い越せないので長い列ができます。冬なんてとても走れないな。約1時間弱で沢渡に到着しました。バスに乗ろうとしたところ、タクシーの運転手から声をかけられました。こちらは1人だけど、たまたま2人ずつ計4人が車を停めたばかりなのを見て、5人一緒にタクシーに乗れば1人850円でシャトルバスの1250円より安いというのです。渡りに船と4人の皆さんに声をかけ、5人で上高地に向かいました。運転手さんの説明を聞きながら、曲がりくねったかなり急峻な坂を登ること15分、秋の日差しをいっぱいに浴びた穂高連峰の美しい山肌が見えてきました。天候が回復するという天気予報通りです。


河童橋から明神池往復が基本


 タクシーはバスターミナル隣接するタクシー乗降場に着きます。運転手さんに「初めての上高地、お勧めは」と聞くと、「河童橋から明神池の往復が基本」とのお答え。往復7キロもあるけどというと「全然、大丈夫」。「河童橋まで戻ったら、大正池まで行けば?」。「ええー、そりゃ無理」、「いえいえ大丈夫ですよ」。とても楽観的な運転手さんでした。
 
 「河童橋→明神池」コースと決め、まず歩いて数分の河童橋へと向かいます。時刻は午後3時前。梓川沿いの遊歩道を歩いていると、散策を終えバスターミナルに向かう人の姿が目立ちます。時間が時間ですもんね。遊歩道のベンチに座りまず腹ごしらえです。河童橋周囲にはいくつものカフェやレストランがあります。でも、どこが美味しそうか、席が空いているかなんて調べている時間はありません。というか、そうなることを考えてお弁当を持ってきました。おむすび2個と明太子、ゆで卵という簡単なものだけど、手早く食べられてちょうどいいかな。ランチタイムはたぶん10分もないでしょう。

絶景、河童橋から穂高連峰


 お茶をぐいと飲むと、まず河童橋です。橋の上に立って、穂高連峰を見ると,切り立った3000メートル級の山々。目の前を流れる梓川の清流。深まる秋を前に色づき始めた木々の緑。インスタスポットというには知られすぎていますが,これだけの絶景を眺められることなんて滅多にないと思いました。運がよかったのか、その日、ガスが切れ始めて、しっかりと穂高連峰の岩肌やカールまで見ることができました。橋の上ではほぼ100%が写真を撮っています。


いよいよスタート


 橋を渡って、梓川右岸を明神池方向に歩きはじめました。あらためて周りを見ると、宿泊施設やカフェ。人でごった返しています。確かに「上高地銀座」と呼ばれておかしくないなあ。だけど、これだけ奥に入った場所で、これだけの人の数。いい季節だからといって、ちょっと多すぎ。中国、韓国などアジア系、欧米人の姿も目立ちます。さて、いよいよ散策スタートですがそれは次回に。

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