2018年11月20日火曜日

明神池を目指しスタート(上高地その2)

 初めての上高地で散策にスタートしたのは午後3時でした。河童橋から明神池まで往復約7キロ。午後5時過ぎの日没を考えると、そうぼやぼやもしてられません。幸い、天候は一段と回復し空は真っ青。日差しは日没ぎりぎりまで、照らしてくれそうです。


 残された時間で目標達成のためには、散策でもハイキングでもなく、ウォーキングに徹するしかありません。スマホのウォーキングアプリをスタートさせると、いつものスピードで明神橋に向かいます。2時間ぐらいのコースになるのかな。


1日7キロなんて健脚前提


 考えてみれば、この7キロという道のり、普段歩く距離ではありません。ハイキングというなら1日かけて歩く距離で、2時間で歩くというのはかなりの健脚が求められていると考えていいでしょう。おまけに歩いてみると、自然研究路は途中、広場があったりするなど、休めるような構造にはなっていませんでした。つまり往復7キロをさっさと歩いて明神池に行くことが前提になっているようにも感じます。
 まあ、ここを経由して穂高連山に進む人も多いので当然のことかもしれないけど。こういう健脚前提みたいな点が、どこかお仕着っぽくて、高齢者が多い今時には合わないかな。

ウォーキングで準備万端


 幸いこの数ヶ月、抗がん剤の副作用からの脱却、メタボ対策として、週1、2回4~5キロのウォーキングに取り組んでおり、歩く力はかなり強化されているはずです。靴も歩行を後押しするジャングルモック。準備は整っています。歩き始めてみると、自然研究路はとてもきれいに整備されていて、歩きやすいことが分かりました。湿地帯の岳沢では尾瀬のようにボードの通路もありました。アップダウンがない、整備がよく行きどいた場所ばかりなのでほとんど疲れは感じません。


明神池到達、汗もかかず


 約40分ほど歩くと、明神橋が見える梓川の土手沿いに出てきました。向こうに明神橋が見えます。ということは目的の明神池もすぐそばです。土手沿いの通路から降り、明神池に向かいます。ほとんど足に疲れは感じません。気温も15度前後とちょうどよく、汗もかいていません。神社もある明神池周辺はいい休憩場所になるはずです。

大病の平癒お祈り


 手前にある、国の登録有形文化財の宿泊・カフェの嘉門次小屋の前を通り過ぎると、神社の建物が見えてきました。ただ、そちらは社務所のようなもので、お参り用には小さな拝殿があるだけ。ほとんど祠みたいな拝殿でお参りを済ませると、社務所で料金を払って明神池へ向かいます。日本アルプスの総鎮守、海陸交通守護の神さまとのこと。取りあえずわが大病の平癒をお祈りしてきました。御利益あればいいな。


紅葉とはいうけれど


 明神池は古い流路が明神岳からの崩落砂礫によってせき止められてできた池。好天の下、山肌が行けに映りとても美しいです。音も何もしない静寂な空間。しばし休憩ですが、結局立ちっぱなしだから、そう休んだ感じはしないかな。10月半ばは上高地では紅葉シーズンなのですが、いかにも紅葉らしい赤い樹木はほとんどなく、黄色く色づいた木々が見える程度。帰り際、バスターミナルで働いていた人に聞いたところ、「上高地の紅葉はこんなもんです。赤い木とかは少ないし」でした。


梓川左岸から戻る


 10分ほど休んだところで、今度は梓川左岸を通って河童橋に向かいます。一般的には左岸→右岸のコースを歩くみたいですが、逆コースを歩いています。左岸コースはどちらかというと道も整備されているし、単純な感じがしました。途中、オーストラリア観光客から英語で道を聞かれドギマギ。おかしかったのは、「熊を探しに来た」と話したことでした。

キャンプ場も整備


 あと1キロを切ったところで、さすがに足に疲れを感じました。ふと見ると、キャンプ場です。「森のリゾート小梨 キャンプ場」。さすがに洗練の上高地。テントが張りやすそうなサイト、水や炊事用の設備も整ってました。実は車にテントや寝袋を積んでました。まったくその気がなかったので準備しなかったけど、知っていれば・・・やっぱまだ無理かな。外国人観光客のグループがテントを張ってました。これからバーベキューかしら。楽しそう、でも夕暮れになってちょっと寒い感じもしました。夜はどうなのかしら。

ぎりぎり最終シャトルバス


 すぐに河童橋が見えました。散策の終わりに近づきました。河童橋のたもとでウォーキングアプリをチェック。歩行距離8・65キロ。1時間50分、867カロリーでした。 5時近くになると、さすがに日差しも弱く、気温も下がってきます。とても大正池に歩く気力はありません。バスターミナルまで歩き、乗車前にコーヒーでもと思ったら、店はみんな閉まってました。おまけに沢渡の駐車場に行くシャトルバスは最終が停車中。ぼやぼやしてる時間はありませんでした。そうそう、バスがサルの群れに遭遇して立ち往生ってこともありました。

次の機会はキャンプかな


 沢渡の駐車場までは、暖かいバスの中でうつらうつら。長時間ドライブに備えてちょうどいい休みになりました。真っ暗になった国道158号、中央道、圏央道、東名と逆コースをサービスエリアごとに休んで約5時間のドライブでした。
 次の機会があればキャンプで1泊し、河童橋から大正橋、往復7キロ、河童橋から徳沢、往復12キロなんて楽しそう。装備はそれなりに大変なんでしょうけどね。

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