2018年11月24日土曜日

ハロウィンの夜、渋谷はホコ天 もっと大規模でも

 深夜まで大騒ぎ、ごみがひどい、住民はたまったもんじゃない。ハロウィン当日と直前の土日で合わせて10人以上の逮捕者が出た東京・渋谷は、まるで無法地帯のような言い方がされ、渋谷区長は有料規制だの代々木公園に誘導するなどと言い出した。某大手新聞は「子供の行事だったはずなのに若者が台無しにした」と渋谷の騒動批判を繰り広げている。

 しかし、ハロウィン騒ぎをそんなに目の敵にする必要があるのだろうか。死者や大けが人が出たわけでもない。騒ぎはするが、暴動というほどではない。それに酔っ払いの乱行は今に始まったことではない。ましてやほとんど不夜城の渋谷。むしろ、道玄坂を歩行者天国にするなど管理したイベントにするとか、やり方はいくらでもあるのではないのか。


批判には違和感 いつものこと


 渋谷ハロウィン批判に関してすごく違和感がある。深夜まで大騒ぎ=いつものこと。住民は困ってる=渋谷の交差点周辺に住んでる人なんていない。ごみがひどい=朝方、カラスのえさ場。いつものことじゃん。若い酔っ払いがころがっているのもいつものこと。仮装しているかどうかの違いだけだ。センター街のけんかだって日常茶飯事。ハロウィンだからこの種のことが発生しているわけではない。

ホコ天だと交差点の行き来なし


 確かにまるでハロウィンの聖地のごとく全国、いや国の内外から人が集まり、交差点は往復を繰り返す人でほとんど通行不能となる。しかしだ、交差点の道路は東京にとって主要な道路でもない。ハロウィンの夜、通行停止にしてもほとんど影響はないはずだ。ハチ公前からの交差点、周囲に伸びる道玄坂、Bunkamura通り、みーんなホコ天にしちゃえばいい。そうすれば、交差点を行き来することがなくなるのだから、一定程度混雑は解消されるはず。

有料?代々木公園?そりゃ無理だ


 渋谷区長がいう「有料」って意味不明だが、「代々木公園誘導」も同じく意味不明だ。せっかくの仮装、誰かに見てもらってこそ。仮装したもの同士というより、一般の人に見てもらってこそのハロウィンなのだ。実際、通行人が見ず知らずの仮装の人たちと一緒に写真を撮っていた。仮装しない人も、「自分もしてみたい」という願望を彼らに投影しているのだ。どこかに押し込めたって、みんな出て行ってしまうだろう。
 

ニューヨークのハロウィンは大人の祭り


 「本来のハロウィーンのイメージは、仮装した子供らがかわいらしくお菓子をねだる、ほほえましい行事だったはず」。某大手新聞はそんなコラムを書いていた。しかし、それって本当だろうか。毎年恒例になっているニューヨークのハロウィンパレード。あれは明らかに大人の遊びだ。

 ネットで調べてみると、夜7時にグリニッジヴィレッジをスタート、1マイルほど歩く。仮装をしていれば誰でも参加可能。毎年6万人の参加者と200万人の見物人。渋谷なんぞ相手にならないぐらいの巨大なイベントだ。ダンサー・アーティスト・大道芸人なども参加、マイケルジャクソンのスリラーだけを踊る何百人のグループの映像も見かけた。世界中のテレビ中継で視聴者約1億人とか。日本だって渋谷というブランド、それぐらいやってもいいのではないのか。

現代の祭りに


 川崎市でパレードが行われているが、そんな官製のお祭りのどこが楽しいのか。おまけに昼だ。ハロウィンのパレードなら夜しかないだろう。昼間は子供に任せ、夜は大人。地域の祭りもほとんどすたれている現代、新しい祭りを作り出してもいいのではないのか。実際、東京でも地域の祭りだと、公道を人で埋め尽くし、渋滞が起きているのだから。

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