2018年1月8日月曜日

ヴィクトリアズ・シークレット、日本飛び越し中国に本格進出 上海に旗艦店

 米国で人気ランジェリーブランド「Victoria’s secret(ヴィクトリアズ・シークレット)」のサイトを見ていて、題字の下にニューヨーク、ロンドンと並んでSHANGHAI(上海)名前が出ていた。日本ですらまともな店舗がないのにどうしたのかなと思ったら、アメリカ、カナダに続いて旗艦店が2017年3月、上海のおしゃれな街、淮海中路にオープンしていた。秋にはファッションショーさえ上海で開かれていた。以前も書いたことがあるのだが、あれだけのブランドなのになぜ日本に進出しないのかと不思議に思っていたのだが、結局日本そのものがあまり好きではなく、進出するなら中国という、アメリカ人らしい発想が根っこにあるのではないかと感じた。うがった見方かもしれないけど、アメリカが日本離れをしていくエピソードの1つのような気がしてならない。


おしゃれでセクシーなランジェリー


 それはともかく、もう20年以上前になるが、ヴィクトリアズシークレット(ヴィクシー)の通販カタログはかなり楽しかった。ランジェリーや水着に限らず、スカートやシャツ、パジャマを含め、とてもセクシーで色合いもおしゃれに見えた。いずれも彼女に着せたいと思うものばかり。値段も手頃だった。現実に通販で買ってプレゼントしたこともあった。ただ、女性に言わせれば、サイズが大きすぎるし、縫製もそれほど良くなかったそうだ。アメリカ製だから仕方ない面もあるが、現代のようなどんどん服を捨てていくファストファッションの時代には、一生物のような技術は不要だということを先取りしていただけのことだと思う。

日本第1号は羽田空港の国際線出国エリア


 1997年ごろ、ニューヨークやワシントンに出かけた際、実際に店舗を訪れた。贈る相手もいなかったので見ただけ。当時、日本にはGAPが進出しており、そのうちヴィクシーもやってくるだろうと思っていた。だが、H&Mやフォーエバー21など、価格お安めの海外ブランドがどんどんやってくる中で、ヴィクトリアズシークレットだけはやってこなかった。一時、アジア進出が伝えられ、2014年9月に、羽田空港国際線出国エリアに日本1号店、その後、関西国際空港、成田空港にも店舗がオープンしたというが、場所を考えれば結局、日本にやってくるアメリカ人、イギリス人向けであって日本人向けではないことが分かる。


上海のおしゃれな街、淮海中路に旗艦店


 そして上海進出だ。淮海中路のビル「力宝広場」にある上海旗艦店は、B1階が姉妹ブランド「PINK」、1階から3階までが「ヴィクトリアズ・シークレット」と、4フロア全てがヴィクシーのショップとなっている。モデルプレスのサイトに掲載されたルポによると、1-3階いずれもにランジェリーがディスプレイされているほか、美容アイテムなども展示され、おしゃれなショップになっているという。

https://mdpr.jp/international/detail/1729058

 オープニングパーティーにはヴィクシーエンジェル(モデルさんたちね)のアレッサンドラ・アンブロジオ、ジョセフィン・スクライバー、中国モデルのスイ・ハ、ミン・シーが勢揃いし、華々しいこけら落としが行われたとか。かたくなに北米中心だった同社が、日本と飛び越え中国をマーケットと考えていることを示している。
 続く11月20日、「ヴィクトリアズ・シークレット」のファッションショーが、上海で開かれた。このショーは全米で放映され、毎年人気を集めているショーだ。しばらくすると、ショーの模様がホームページにアップされ、華やかなステージを見ることができる。旗艦店オープンにファッションショー。中国への本格進出をうかがわせている。


ワコールより安いけど、中国ではお高め


 今後、どこまで店舗網を拡大していくかは未知数だ。中国メディアのによる下着ブランド人気調査では、1位は北京発のブランド「Aimer(エイマー)」、2位は香港発の「Embry Form(エンブリー・フォーム)」とライバルがいるという。しかも、ヴィクトリアズ・シークレットのアイテムは高いとみられている。カタログやネット販売の値段を見る限り、ランジェリーも洋服も日本のワコールなどよりははるかに安いが、中国では高級品の位置づけ。それでも、東京ではなく上海に進出したということは、それだけマーケットの拡大を望めると踏んでいるためだろう。


欧米ブランド進出先は東京から上海に


 これまで多くのブランドはアジアでは最初に東京に進出することが多かったように思う。しかし、これからはヴィクシー同様、第一選択肢は上海となることが普通になるだろう。それだけ日本の魅力が薄れているということだ。外国人観光客の増加にばかり目が奪われ、おもてなし全盛の風潮が強いが、肝心の日本に住む人たち(つまり日本人)の豊かさを保ち続けなければ、逆に魅力も薄れるのではないか。ヴィクシーの中国進出を知り、そんなことを考えた。

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